バレエでのシンスプリント 症例

膝を伸ばそうとするとすねが痛い

すねの痺れと痛み

千葉県松戸市 I.Tさん 17歳 クラシックバレエ

 

来院動機

3か月ほど前から右足のすねが痛くなった。

すねは痺れているような激しい痛みだという。

また、両方の股関節にも問題を抱えており、整形外科では「骨のはまりが浅い」「少し水が溜まっている」といわれた。

バレエ整体などに通うも症状の改善が見られず、悩んでインターネットを見ていたところ、友人が当院HPに載っていたのをきっかけに来院に至った。

 

 

施術経過と症状

痛みの感じるすねの部分に触れると、ポコッと盛り上がっている。

アンディオールを意識して、脚を伸ばしたときに、ビリっと痛みが走るという。

 

1回目

すねと関連性の高い胸椎部分と腰椎部分に硬さを感じた。

ここに鍼をする。

特に変化は見られないため、臀部に対してアプローチ。

すると、先ほどと比べすねの凸部が緩やかになっていた。

2回目(1週間後)

痛みは残るものの、フルにレッスンをしても前ほどの痛みは起きない。 同様の施術

 

3回目(11日後)

たまに感じるくらいになる。

同様の施術をし、すねの凸部の消失を目安に卒業とした。

 

考察

今回の症状はあまり見たことのないものであったが、発症機序や身体全体のバランスを見ることによって、どこを整えることで症状がとれるのかわかるものである。

 

バレエ シンスプリントがジャンプ・トウシューズで痛い

バレエでのシンスプリント ジャンプ&トゥシューズが痛い

群馬県館林市 15代 女性 クラシックバレエ  2018年10月

 

来院動機

レッスンを週に6回、日に5時間続けている。

今年に入り、両足のすねの内側が痛くなり整形外科を受診しシンスプリントと診断を受ける。

また、夏前からかかとの上に痛みがでた。

画像診断では三角骨はなく、アキレス腱炎と言われた。

年末にコンクールを控えており、何とか良くしたいとのことで来院。

施術内容

1回目

すねの内側を緩めるよう、背中のツボを使い鍼をする。

また、内臓の疲労を考慮し下腿に鍼をする。その場での痛みは消失、レッスンで試してもらう。

 

2回目 

直後から4日間くらいは良かったが、戻ってしまう。

全体的な筋緊張が強いので、臀部・内転筋などを手技にて緩める。

 

5回目

症状緩和が見られたが、コンクールレッスンやパドゥドゥレッスンをしているとぶり返してしまう。
8回目

コンクール前、最後の施術症状、やや強めの施術をし終了

 

9回目

「コンクールで良い成績が取れました!」とご家族とともに喜んでくれた。

その後、症状も気にならずレッスンができているようで卒業とした。

 

考察

シンスプリントは、慢性化しやすい症状とともに、疲労骨折も気を付けなくてはいけない。

足に負担のかからないレッスンの仕方や、ケア方法も同時に伝え、再発を予防することが大切である。

数回の施術で改善に導ければよかったのだが、回数がかかってしまった。

コンクールで期待以上の成果が出て、喜んでいただけたことが救いであった。

明京堂治療院