【症例】バレエでおきる足首の痛み

症例 3 足首・アキレス腱・甲が痛い ポワントレッスンがしたい

足首・アキレス腱・甲が痛い ポワントを履きたい

東京都北区 A.Rさん 11歳 クラシックバレエ

2018年 12月

 

来院動機

5歳からバレエをはじめ、4年生になりポワントレッスンもおこなっていた。

ところが、半年以上前から足首やアキレス腱、足の甲に痛みを感じるようになり、トゥシューズでのレッスンはお休み中。

 

同じお教室の女性から当院を紹介され来院に至った。

1日も早くトゥシューズを履きコンクールレッスンをしたいと希望している。

 

カウンセリングと施術経過

整形外科では骨に異常がないので、

「バレエを休み安静にしていれば良くなるでしょう」

とのことだが、しばらくレッスンをお休みしたが痛みが取れない。

足首を動かしてみると甲の出かたが、トゥシューズを履くには不十分な状態で、仮に痛みが治まっても、関節可動域が拡がらなければ何度でも繰り返してしまうと親御さんに説明。

痛みを目安にせず、ルルべ・ポイントの動きが改善するまで来院していただくことを了承していただき、施術に入る。

 

1~3回目

鍼が怖いとのことなので、手技にて対応。

また、ご自宅でも甲だしエクササイズをおこなっていただく。

 

4回目

足の甲、足首の痛みは治まったが、アキレス腱部分は痛みをぶり返す。

まだ、足関節が硬いことが原因。

 

7回目

症状はすべて消失したが、トゥシューズを履ける可動域を出していくため、引き続きご家族の方にセルフケアをしていただき、さらにメニューを増やす。

 

12回目

その後、症状は消失したまま。

関節可動域も拡大したので卒業とした。

考察

足首が硬い状態(のれていない)で、ポワントレッスンをすれば、痛みは広がりを見せてくるし、踊りもかばったものになる。

「さあ今日からトゥシューズ履きましょう」と講師の先生が言っても、

・簡単に履ける子

・グラグラするがなんとか立てる子

・膝が曲がり、足首が硬いことが浮き彫りになる子

がいるはずです。

まわりに後れを取ることは、子供や親御さんの気持ちになると、悔しい・辛いことだと思います。

ただそれは、もともとの関節の柔らかさが違うため起こったのかもしれませんし、それまでのバレエに対する取り組み方に違いがあったのかもしれません。

これらの問題はアプローチさえ間違わなければ、必ず解決できることではあります。

うちの子そうかも?と思った方は是非ご相談ください。

症例2 バレエによる、左くるぶしと足首まわりの痛み

バレエによる、左くるぶしと足首まわりの痛み

埼玉県蕨市 50代 女性  2018年 11月

 

来院動機

発表会に向けてレッスンをしていたところ、

ひと月前より、

トゥシューズレッスン後に、

外くるぶしにズキーっと強い痛みを感じるようになった。

その後、症状の緩和は見られず、左臀部までつながるような痛みまで感じるようになってしまう。

同じバレエ教室のご友人に紹介され来院された。

 

症状

上記のほか、左の首の付け根にも痛みがある。

アンディオールも左はしづらく、左足はルルべをするとグラグラし動きも遅れてしまう。

来年1月に発表会があるので、リハーサルを不安なくおこないたい。

施術内容

初回

捻挫に関連する、骨盤、腰椎、仙骨部へ鍼をする。

直後、動きに違和感は感じられなくなったので、一度レッスンをして様子を見てもらう。

 

2回目 

「レッスン後のズキッとする痛みはなくなりました」 しかし、ルルべで左の臀部に違和感を感じる。

肩甲骨を鍼にて調整し重心を調整

 

5回目

問題なくポワントレッスンができている。

その後、右の股関節から内またにかけての慢性痛を施術し卒業とした。

 

 

考察

実は今回、足首は特に捻った記憶がなかったという。

継続的に外側に流れる重心が問題であったと推測。

当院では、足首の可動域まで細かくチェックしていくので、自分の足首がどのような状態なのかを把握しやすい。

そこが一度理解できることで再発予防やバレエスキルもあがることになる。

症例1 稽古をするたびに痛む、足首後方の症状

クラシックバレエによる足首後方の痛み

荒川区 30代 女性 2018年6月 クラシックバレエ

来院動機

10年くらい前から足首後方が稽古をするたびにズキッと痛む。

特に、ルルべや正座動作で痛みがでる。また、パッセをすると股関節につまり感、体全体が右側に流れる感覚をどうにかしたいと思い来院。

 

施術経過

1回目

足関節と脛の部分の筋膜の癒着が原因ととらえ、手技にて筋膜を緩める。

すると、股関節のつまりも同時に消失

2回目

足首は稽古をしても違和感くらいになった。股関節は気にならない。

3回目

症状をほとんど感じなくなったので卒業とした。

考察

慢性的に抱えている症状ではあったが、適切な刺激によりすぐさま変化が見られた。

施術では、症状を感じるアキレス腱や、足首後方に直接刺激するわけではなく改善に導くことができた。

可能であれば、動きそのものを変えるよう、もう少しアプローチをしたい気持ちではあったが、本人が納得していたので早期の卒業となった。

根本的な原因除去は次回以降の課題とした。

明京堂治療院