左の骨盤が痛くて足が上がらなくなってしまった 症例10
東京都葛飾区 12才 クラシックバレエ
来院動機
週に5.6回、バレエレッスンをしていたところ、1週間ほど前から骨盤の痛みを訴えるようになった。
同じお教室のお姉さんに紹介され来院に至った。
症状
特に、ドゥバンとアラセゴンドでゆっくり脚をあげると痛いとのこと。
また、骨盤周りの問題のほかに、
コンクールが控えていることもあり、バレエの先生に普段から指摘されることを中心に、調整をしていく。
施術経過
1回目
お身体の様子を拝見すると、股関節以外に骨盤後傾、肩周囲の筋緊張が強い
まず、鍼にて腰部の緊張をとり、下肢アライメントの調整として膝に1穴
この時点で股関節の症状は消失。
さらに、肩の緊張や体幹の調整としてのエクササイズ指導
足底アーチに対しての意識づけをし、初回は終了。
2回目
股関節はどうかと聞くと。
「もう全然!レッスン全部で来てます!!!」
肩緊張もだいぶとれているが、股関節がたまに鳴るとのことなので、
臀部の調整 股関節周囲の筋に影響の強い、下腿に鍼をする。
3回目
「股関節の音はもう鳴りません」
からだの使い方が変わってきたので、腕が長くなっている。
今回は、壁を使ったとレーニングを伝えルルベの高さを上げる。
痛みはもうないが、
「コンクールまでは調整をしてほしい」とのことなので施術を継続
4回目
どんなことを先生に指摘されるの?
と聞くと、
「胸が反っていると言われます」
猫背のセルフケア 臀部のストレッチ
また、甲を出す施術をする。
考察
非常に理解力があり、アドバイスしたことを忠実に実行していただいたこと、
そして、日常生活における不良姿勢などが少ないため、早期の改善という嬉しい結果になった。
症例9 2年程前から股関節が痛みだし、音も鳴るようになってしまいました
埼玉県伊奈市 12歳 クラシックバレエ
来院動機
3歳からクラシックバレエをはじめ、2.3年ほど前より股関節が痛むようになった。
整形外科では「骨に異常はないのでバレエを休めばよくなるよ」「歩き方がまっすぐではないので足を真っすぐ出して」といわれたという。
そのうちに股関節を鳴らす動作が目立つようになり、お母様が知り合いの鍼灸師に相談された。
偶然、鍼灸学校の同級生で、バレエを専門で見ていることを思い出し紹介いただき来院。
症状と施術経過
股関節は歩くだけで違和感が強く、心地悪さから鳴らしてしまう状態。
また、肩甲骨や肩関節も同様にゴリゴリ鳴らしてしまう。
1回目
股関節は横に足を上げる動作で痛みが最も強くなる。
「はりをしようか!」と聞くと「えー!!!」との反応。
ではと「1本だけね」「う~ん・・・」と了承を得てはりをする。
2回目
長年悩みであった股関節の痛みはなくなった。
「歩いている時に股関節を鳴らす動作もしなくなりました」とお母さん。
「今回は首を鳴らしたり肩甲骨をゴリゴリするクセをどうにかしよう」
「前回のはりがすごく効いたので大丈夫そうです」とお母さん。
3回目
良い変化はあるようだが、まだ首肩の気持ち悪さがあるという。
多少の痛みは伴う箇所へ、呼吸器系の回復が期待できるツボへそれぞれ鍼をする。
肩の緊張が緩んだ。
4回目
2週間のあいだを空け来ていただく。
肩の回すクセや肩こりがだいぶなくなり、弾力性のある状態になったので卒業とした。
考察
小学生でみられるこのようなケースでは、日常生活における姿勢に必ず介入しなくてはならない。
そしてご理解とご協力が欠かせない。からだが大きくゆがんでいる状態では、バレエでも勉強でも集中できるわけがない。
原因は驚くほどシンプルなものである。
症例8 開脚ストレッチしたときに股関節を痛めてしまった
患者
千葉県我孫子市 21才 大学生 クラシックバレエ
来院動機
中学生の時、開脚ストレッチをしていたところ左股関節に痛みがでた。
臼蓋の部分というよりは恥骨部周辺。
整形外科ではレントゲンを撮ったが「特に何もありません」とのこと。
5番ポジション・仰向けで左脚を開く・カエル脚にすると強い痛みがあり広がらない。
レッスンも受けているが痛みのない範囲でおこなっている。
少し無理をすると翌日に痛みがでる。
今後、スクールでも教えをしたい、バレエをずっとしたい、という思いから、しっかり向き合わなければと意を決して来院。
施術経過
1回目
動作確認をしたところ、仰向けカエルで左恥骨部に痛みがでる。
これを取り除くべく、膝にあるツボに鍼をした。
すると痛み・可動域ともに劇的に回復。
『患者さんは嬉しくて泣いてしまった^^』
2回目
「開脚ストレッチ、レッスンもやりやすいです!」
「5番にすると気になります」
前回同様のツボに加え、アンドゥオールしやすいように、臀部に鍼を、内側ハムストリングスの緊張に対し、ひざ裏のツボへ鍼をした。
3回目
「内ももをが使えるようになったんですよー」
「ただ、5番あと少し気になります」
予想以上に殿筋が硬くなっている。長年使えていなかった可動範囲なので仕方ない部分ではあるが、できる範囲で緩めていく
5回目
その後、順調に回復。
「本当にありがとうございました。また何かあれば来ます」
と、卒業。
考察
親御さんに聞いていただきたい話になりますが、こちらの学生さんは痛みが生じたとき母親に報告しました。
しかし、「なにやってるの!!!」と怒られてしまったのです。
それ以来、相談することはなく、自分で施術費を払えるまで我慢していたというのです。
「信じられない」
と思うかもしれませんが、実は同じようなケースの方を何人も知っています。
もし、お子さんの様子がいつもと違うな?と思ったら時間をとって話を聞いてあげてください。
わかっていれば、8年ものあいだ悩ませなくてすんだのですから。
右足付け根の痛みで中学生の頃から悩んでいました
・来られる前はどのような症状でお悩みでしたか?
小学生の頃からバレエを習っており、中学生の時に、開脚のストレッチで、左足の付け根の部分にひっかかりを感じ、右足と同じように開かなくて悩んでいました。
悩みは、左足前の5番が開きづらい、あぐらのカエル足になったときに、右足よりも左足が開かないことでした。
高校生の時に接骨院でレントゲンをとってもらった時には、異常はありませんでした。
・施術を受けての変化、感想をお聞かせください
開脚をしたときの左足のつまったような感覚が減り、アンディオールがしやすくなりました。
・「他院と違うな」と感じたところはありますか?
親身になって話を聞いて下さるので、悩みを細かいところまで聞いて理解してくださいました。
・同じような症状でお悩みの方にメッセージをお願いします。
少しでも違和感を感じたら、我慢せずに相談してみてください。
千葉県我孫子市 21才 クラシックバレエ
※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
症例7 アラセゴンドで骨盤が痛い
患者
埼玉県戸田市 13歳 2017年11月
来院動機
2ヶ月程前より、脚をあげると骨盤がいたいとお母さんから連絡を受けた。
バレエ教室の先生、ご両親も来院されていて、なにかあると相談してくれている。
今回は娘さんが痛みを訴え、なかなか治まらないようで来院された。
症状と施術経過
からだ使い方に大きな問題は見られないが、やや腰部、臀部に緊張が見られる。
骨盤がやや前傾気味。
これが調整されれば引き上げがうまくでき、症状は回復されるだろうと施術に入る。
1回目
手技にて骨盤矯正、大腿骨、腓骨などの
2回目
おかあさんより「症状はずいぶん楽になったみたいです」とのこと
同様の施術をし卒業。
その後半年経過し良好とのこと
考察
バレエにおいて股関節の痛みや問題は多い。
ほうっておけば、慢性的に抱えてしまう可能性もある。
・バレエが向いていない
とか、
・バレエをしているから仕方ない
とか、
そういうことではない。
上手になっている過程なだけである。
症例 6 股関節痛の原因
患者
19歳 女性 2018 7月
来院動機
以前から、当院をご利用いただいている女性。
現在は、留学中で夏休みということで帰国され来院。
3か月前からパッセ(主に)をすると、股関節前面や側面に痛みやつまり感がある。
施術経過
1回目
下肢の筋肉に異常な緊張が見られること、また、腰のそりが見られる。
ここをクリアできれば、股関節の問題は解消されると推測し施術をする。
2回目
施術直後は良好であったが、2日ほどで戻る。
股関節の外旋制限のため腰椎のつぼ、屈曲制限に対し足の甲のツボに鍼をする。
3回目
症状の経過が思わしくない。
股関節周囲の筋緊張を緩める目的で下腿のツボ、骨盤の歪みや股関節外旋に効果的な、膝にあるツボを使う
4回目
直後は良いがレッスンをすると戻ってしまう。
婦人科系の疲労を考慮して、腹部を緩めるようにツボをとる。
5回目
だいぶ症状が治まって、ペインスケールは10→3
「軽い違和感程度でレッスンできました」
6回目
「もう大丈夫です!」
卒業
考察
筋膜を硬くする要素に内臓疲労がある。精神的ストレス(海外で一人で生活)肉体的ストレス(食生活の違いなど)で容易に起こりえる。
鍼により婦人科系(卵巣や子宮)溜まったストレスを取り除くことで筋膜がリリースされ、可動域も広がった症例である。
症例5 脚の付け根?股関節が痛くて上げられない
板橋区 10歳 クラシックバレエ
来院動機
コンクール練習のため、レッスン量が増えたあたりから、右脚の付け根に痛みを感じるようになった。地元の接骨院に通うも快方に向かわないので、インターネットで検索し当院の体験談をみて、「ここなら治りそう」と思い来院。
症状と施術内容
小学生なので鍼は緊張してしまうので、徒手療法にて対応する。
脚の付け根は前・横に脚を上げると痛みがでる。腰背部・臀部・大腿部など筋緊張が強い。
1回目
骨盤・仙腸関節の調整、内転筋やハムストリングスのリリース
直後の痛みは 10⇒0
2回目
レッスンをすると多少の痛みがでる
前回同様の施術内容
5回目
症状は取れたが再発予防のため継続の施術をしていた。全体的な緊張が取れ関節の動きも完璧。本日で卒業。
最後に
その後、1年経ち久しぶりに来院された際、「あれから状態はずーっと良く、最近のコンクールでもよい賞をもらえた」とお母さんが教えてくれた。
症例4 明日バレエ発表会、股関節が歩行でも痛い
埼玉県熊谷市 12歳 クラシックバレエ歴9年
来院動機
週に3回バレエレッスンをしていたが、発表会がありレッスン量が増えた。
1週間前から、右の股関節に痛みを感じるようになり、整形外科を受診したところ、痛みが治まるまでは動かさないようにといわれた。
しかし、このままでは発表会で踊れない。不安になり、インターネットで検索され来院に至った。
症状と施術内容
バレエでは、よく見かける股関節の問題で、痛みは股関節の前面に訴える。
歩行でも痛みがあり、前のアチチュードが特に痛い。
1回目
股関節の検査をすると患側はやや動きが悪い。詰まる感じがあり内旋の動きをすると痛みが増す。
整体にて、股関節の調整・殿筋を緩ませる手技療法・腰部に鍼
2回目
初回後、痛みは10⇒2
発表会は痛みを感じずにできた。
同様の施術ほか、腹筋への意識のアドバイスもする。
3回目
痛みなくレッスンができている
「もう痛くないです」
遠方ということもあり、本日をもって施術を卒業とし、また何かあれば連絡していただくよう伝える。
考察
「痛みが治まるまで動かさないように」と多くの整形外科では言われる。
しかし、発表会を直前に控えた状況でそれはないでしょ!と疑問を感じてしまう。
積極的に保存療法を施せば今回のように問題なく踊れることはある。ご期待に応えられ本当に良かった。
症例3 アチチュード・コントラクションによる股関節前面の痛み
川口市 15歳 ジャズダンス、クラシックバレエ 6/週
来院動機
ジャズダンスを中心にレッスンしている。踊りの基礎としてバレエも同時に習っている。
最近、レッスンで脚の付け根部分に痛みを感じるようになり、思いっきりレッスンをすることができなくなった。インターネットで検索し来院に至る。
動作確認と施術内容
股関節を開く動き(外旋)前に上げる、横に上げると痛みが再現される。これを指標に鍼をする。
1回目
腰部・ふくらはぎに硬結がありこの部分の動きが悪くなっているため股関節に痛みがでると推測しそれに対応したツボを使う
その場での痛みは消失
2回目
レッスンをしてみたが、やや軽減したくらいで、痛みはある。
再度からだをチェックしたところ、前回より下方の腰椎周囲に強い硬結がある。また、胸椎の可動性の低下も問題があると捉え、背中に鍼をする。
直後の痛みは消失
3回目
レッスンは最後までできたが、
「ちょっとあります」
同様の施術に加え、臀部を緩める鍼もする
4回目
「まだ少しあります」
よくよく聞いてみると、足首に時々痛みを感じるとのことなので、足首を調整する鍼をすると股関節の動きがいい。
5回目
「もう大丈夫です!」
余談であるが、この日、鍼施術の後は高校の入学式らしい(笑)
考察
股関節の痛みや付け根のつまり感は、バレエやダンスでは多発する。
経験上、股関節に原因はない。足首や上肢に問題があるケースだってある。今回は胸椎の可動性の低下が問題で痛みが起きていた。鍼灸の可能性は幅広い。
症例2 アラセゴンド、アチチュードで脚の付け根が痛い
40代 板橋区
来院動機
バレエは趣味で最近始めた。2か月ほど前から脚の付け根が痛くなってしまう。並行してパーワーヨガへも通っている。
整形外科は受診せず当院のホームページを見て来院された。
症状と施術経過
痛む動作を確認すると、横へのアラセゴンドや前方へアチチュードなどの動きで特に痛い。
また、バレエでの動きではないが、長時間座った状態から立ち上がろうとすると同様に痛みが出る。
1回目
股関節外旋・屈曲に可動域低下がみられるので、これに対し関連した腰椎の可動を調整する目的でふくらはぎに鍼をする。
次に、股関節屈曲の問題に対し、足先のツボを使い終了。
2回目
前回施術後、アラセゴンドは痛みがなくなったが、前方のアチチュード、対側の脚を上げたとき、軸足側に響く。臀部に問題があると捉え鍼にて緩める。
また、胸椎の可動性低下を目的に下腿内側のツボを使う。直後痛み消失。
3回目
前回施術後から、バレエレッスン・パーワーヨガともに痛みなくできているとのこと。
その後2か月経過するも症状はなく快適なようだ。
使った主なツボ
築賓・中腰・大殿・地機
考察
バレエ初心者の場合、それまで使うことのない筋肉を動かすことになる。
使っていなかったということは、硬いということ。
筋肉の柔らかさを出すことで、動きに力が伝わりやすく変化する。結果的に痛みは消え動きもよくなる。
症例1 5番ポジションにすると股関節外側が痛い
大人バレエ歴 20年 蕨市 60代女性
来院動機
1週間ほど前のポワントレッスンでパッセをした時に、股関節外側にズキッとした痛みが走った。帰宅の際も脚を引きづるような感じで大変だったとのこと。
整形外科を受診したところ、「骨に異常はありません。ただし、左の大腿骨の食い込みが浅いので負担がかかるのでしょう。しばらくバレエは控えて様子を見てください」という診断だった。
ただ痛みが強いので何とかならないものかとネットで検索。当院のホームページを見て、同じような症状がさ対応されていたので相談された。
症状と施術
左軸で立つと股関節に痛みが走る。5番ポジション、また、パッセから左脚を後ろに回す動きをすると顕著に症状がでる。
からだの状態をみると、股関節側面~大転子(太もも外の出っ張り)に強い緊張を認める。また、足関節のゆがみ、臀部~腰部にかけても問題あり。
1回目
まずは股関節周りの筋肉の緊張を緩めるため、手首にあるツボ・膝にあるツボを使う
すると、臀部周辺の痛みが軽減。次に足関節を緩めるため、下腿外側にあるツボに刺鍼。
直後から、パッセ、パッセから後ろに脚を回す動きの痛みが消失。
2回目
レッスンに出てみたところ、パッセの痛みは消失。ただし、5番ポジション・軸足に重心を
のせる動きで痛みがでる。
臀部の緊張をとるため腰部のツボを追加。他は前回同様の施術をする。
3回目
その後、調子がよかったのでポワントレッスンまで参加。レッスン中・レッスン翌日も痛み違和感消失のため、施術終了。
使用した主なツボ
養老・玉陽・膝腰間・腰海
ただし、痛みがとれてもメンテナンスで通いたいとの希望があったので引き続きケアをしていく。
考察
大人のバレエレッスンで、疲労が蓄積しないことはなかなか考えられない。
疲労は筋肉の柔軟性低下、関節可動域の低下を引き起こすので注意が必要である。
来院されるみなさん、「できる限り長くバレエを続けたい」とおっしゃる。そのためにケアの必要性を伝えていきたいと思う。
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